糖尿病の方へ:新型コロナウイルス感染に要注意

現在、新型コロナウイルス感染が急拡大しています。クルーズ船、ホストクラブ、カラオケ、バー、スナックや劇場だけが新型コロナウイルスの感染源となるのではありません。買い物に行ったり、交通機関を利用したりなど、人のいるところはどこででも新型コロナウイルス感染のリスクが生じます。最近は外食もしたことがなく、市内から一歩も外に出たことのない感染源が不明の方が増えています。
免疫機能が正常ならば、新型コロナウイルスに感染しても全く症状が出ないか、単なる風邪程度の症状しか出ないので新型コロナウイルス感染は怖れるに足りません。しかしコントロール不良の糖尿病患者、高齢者は免疫機能が低下していますので、新型コロナウイルスに感染すれば重症化のリスクがあります。 糖尿病の方は白血球の好中球の機能が低下していて、また炎症性サイトカイン(IL-6など)が増えていることから、新型コロナウイルスに感染すれば免疫系の暴走を起こしやすく、血栓症で致命的になることがあります。
免疫機能が低下していると考えられる糖尿病患者、高齢者などは出来るだけ人の集まる所へ行くことを避けてください。しかし家の中ばかりに閉じこもっていると運動不足で糖尿病の悪化につながりますので、人の多いスポーツジム等は避けて、屋外の人の少ない所でウオーキング等をして下さい。糖尿病の方で新型コロナウイルス感染を怖れ、医療機関を受診しなくなったり、採血等の検査をしないで家人に処方薬だけを取りに来てもらう方もおられますが、糖尿病が増悪して新型コロナウイルスに感染すれば重症化のリスクが増えるだけです。医療機関は充分な消毒、殺菌を行っており、又、発熱者は導線を別にした部屋で診療する等の対策を取っていますので、新型コロナウイルス感染のリスクは少ないと思われます。きっちりと医療機関を受診してHbA1Cを7%未満に保てれば、新型コロナウイルスに感染しても症状は軽くてすみます。
今年3月下旬から高齢者に対して新型コロナウイルスワクチン接種が始まる予定です。又4月以降には糖尿病の方にワクチン接種が開始の予定です。ワクチン接種による副作用はゼロではありませんが、ワクチンを打たずに新型コロナウイルスに感染し、重症化するリスクとを天秤にかけると「ワクチンを打つべき」としか言えません。糖尿病の方は必ずワクチンを打つようにしてください。